カウンセラーに興味を持ち、机上で学び実践で学び、動画や書物からも様々な知識を吸収し、アウトプットをする毎日です。
基本の傾聴からカウンセリング、コーチングの辺りまでをしっかりとクライエントさんに受け取っていただけるようにと自分自身の中でも日々意識しながら、セッショニストとして延べ300人以上の方とお話してきました。
今回は、コーチングの原点を改めて見直す機会を得たので、基礎基本をもう一度おさらいしてみる事にしました。「知っている・分かっている」という既成概念や先入観をいったん横において、素直な気持ちで受講する、今回が第一回目。
「きく」という基本的な部分についてのお話でしたが、普段から気にかけていることもあれば、少し疎かになっていることもあったかなというのが、先ずザックリとした感想です。
「聞く・聴く・訊く・効く・利く」
まずはきくということが、どれほどいろいろな意味を持っているかということですね。
ただ聞こえてくる…受動的な聞く。耳を傾ける…やや能動的な聴く。一度頭の中で考えて、質問する訊く。ここまでが、実際に私たちがよく言う「きく」行為に当てはまってきます。
おなじ「きく」でも、どんなふうに?というところが、そのセッションの結果を全く違うものにするということを、先ずはしっかりと再認識したところです。
実践で実感した「効く」
セミナーの後、息子とショーとセッションをやってみたのですが、人に焦点を当てて「効く」については、感情に焦点を当てることで、相手が考えていることや、胸の内を話しやすいふんいきになり、自然と気持ちの深いところを話すことにつながるのだな…と改めて実感できました。
また、息子からクライエント経験の体感として「人に焦点を当てたときの方が、自分の中に気づきがたくさんあった」という風な感想をもらえたのは良かったと思います。
事柄に焦点を当てたときの方がいつもの話し方に近い、普通に喋れたと言う息子の言葉から、普段は事実の陳述をしているような場合が多く、そこに想像で言葉を付け加えているような場合が多いのかなとも感じました。
事実、人に焦点を当てたときの方が、自分の中に気づきが多くあったということは、普段はその様な話し方をしていない、そういったコミュニケーションは取っていないということになります。であれば、カウンセリング的或いはコーチング的なかかわりは、多くの人にとって自分の癖や、凝り固まったものの見方に気づいて頂くためにも、とても有用なのではないかと想像できますね。
意外と距離感の近い「利く」
また、「利く」については、割と日常生活の中で無意識に多用しているのではないかと思いました。例えば、何となくその時の相手の機嫌が分かったり、何かのタイミングを周りの雰囲気で伺ったりすることは日常的な行動ではないかと思うのです。
実生活の中で、言いたいことを我慢したり、折り合いをつける事をめんどくさがったりして回避すると、後々何かの形で露出する…
そんなことも多く経験してきているので、そのような経験を踏まえて、日常的に『多くのものとラポール』を取って、自分の感性を研ぎ澄ませて、周りとバランスの取れた丁度良い関係性を目指していきたいと思いました。
ラポールで深まる関係性
クライエントさんとセッショニストとの立ち位置、関係性構築のお話では、相手のマインドや、今ある状況によって、本気になるモードにスイッチが入る場面が違うということを改めて意識しました。
また、今までの学校教育から上下のないコミュニケーションを…という切り替えも、一般の方(心理学やセッションなどを学んだことのない方)にとっては、知らないことはできないということになるかと思います。
世界観の違いということ一つとっても、積極的に学ばなければ、自分の世界観がすべてだと思ってしまうでしょうし、結局そういうことを知らずに社会に出て、上手くコミュニケーションをとれずに悩んだり病んだりする方々が多く出てくるという社会構造の中では、やはり私たちのようなコミュニケーターが良い影響を与えられる場面はたくさんあるでしょう。
相互に協力しあい、クライエントの進みたい方向へ一緒に進んでいく(セッショニストは伴走する)。ここにはラポール、つまり信頼に基づく対話が必要で、互いに同じベクトルで、同じエネルギーをもって進むこと。ここに必ずラポールが必要であり、そのきずながより深い対話と、その先の成果や喜びをもたらすものなのだと感じます。
その一つの方法として、コーチングがあり、誰もが良い影響を得ることが出来るのだということが、今回の「きく」のテーマを通してよくわかりました。
個人的には、あらゆる「きく」を柔軟に使い分け、カウンセリングで気持ちを立て直し、コーチングで前向きな気持ちにさせて寄り添いながらファシリテートしメンターとして手本を示す。そんな一連の流れを、やはり自分でもスムーズにできるようになりたいと思いましたし、そうしていくことが誠意をもってクライエントさんと関われることであり、相手に良い影響を与えることが出来るのだとより深く感じました。
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