「不安」は一体どこから来るのか?

哲学・心理学

不安になるたった一つの原因

不安って、生きていれば誰でも持っているものだと思います。

勿論、人によって重かったり軽かったりすると思いますが、少なくとも全く不安のない人生を歩んでいる人は…人間だったらいないんじゃないかな。

不安の原因って、自分の心の中にあるんですよね。

今自分の中の不安をチョット書き出してみると分かると思うのですが、それってまだ起こっていない未来の事じゃないですか?

全くそんな風になるかどうか皆目(かいもく)見当もつかないのに、自分で勝手に「こうなったら困るな、ああなったらどうしよう、ああ心配だわ~」ってなっていませんか?

完全な「妄想」に支配される私達

それって完全にマイナスなイメージを膨らませた「妄想」ですよね!

つまりは、私たちは未来を妄想して…それもマイナスなイメージを膨らませて、それに「不安」っていう名前を付けて大事に持っているわけです。

こうやって論理的に、客観的に文字にしてみると、とってもばかばかしく思えませんか?

そんなものを後生大事に持っていて、何か徳があると思います?

そんなもの、さっさと手放した方がいいじゃない。ってか、なんでそんなもの持っているの?絶対要らないのに、なんでみんな持ってるの?

そっちの方が不思議ですよね。

人間が「緊張、不安、恐怖」の感情を持つときに、脳内ではノルアドレナリンが分泌されると言われています。 ノルアドレナリンは、「闘争か、逃走か」を選択する物質と言われます。

戦うかor逃げるか…その選択を迫られるほど強いストレスを感じたときに、放出されるホルモンなんですね。

ノルアドレナリンが分泌されると脳が研ぎ澄まされ、集中力が高まります。

その集中力の中で、沸き上がる不安と対峙するわけですから、当然その不安はリアルな現実感を帯びてあなたに重くのしかかってきて、あたかもそのような現実が起こるかもしれないという錯覚を起こさせるわけです。

しかし、その不安が現実化するのは13%の確率と言われているんですよね。これを知って、多いと感じるか少ないと感じるか…どちらの方が多いんでしょうね。

私は「そんなに低い確率なのか…」という印象を受けました。

降水確率13%…あなたは傘を持ちますか?

私たちが真剣に悩んでいるこの「不安」の確率…もし天気予報だったら、傘を持たないで出掛けてしまうレベル、つまり「無視する」レベルではないでしょうか。

過去の経験から、あなたの中で不安な気持ちが呼び覚まされることは仕方がありませんが、その過去の経験も含めて「意識を変えること」は出来るんですよ。

自分が変われないと思っていれば、あなたはいつまでたっても、どんなに素晴らしい志を持っていても変わることは不可能に近いでしょう。

しかし「変わりたい」「変われる」と思っていれば、自分がそれを成し遂げられると信じていれば、必ず未来はそのように実現します。

なぜなら、人間はみたいように物を見て、そのように未来が出来上がっていう殻です。

思いもしないことや、無理だと思っていることは現実には起こりえないんです。

だから、これも無理、あれもどうせできっこないって思うのはとっても勿体ないし、自分の人生を「出来ない人生」って自分で決めつけてしまっていることなんです。

あなたがどんな気持ちでこの記事を読んでくれているのか。

きっと、ここまで読んでくれて思っていることは、「変わりたい」んじゃないでしょうか。

不安を手放したいとか、恐怖に支配されたくないとか、緊張を手放して、もっとおおらかに人生を愉しみたいとか。

多くの人が、その人の数だけたくさんの希望をもって、少しでも幸せな未来を目指して日々過ごしているんじゃないでしょうか。

「手放したい」のに「手放せない」ジレンマ

それでも、不安はほとんど起こらない妄想に過ぎない…と言われても、なかなか不安が手放せないのはなぜでしょうか。

それは、不安が起こらなかったことを忘れてしまうからです。

それを不安に思っていたことすら覚えていない、だから不安が取り越し苦労に終わってしまっても、もはや誰もそのことに気づきさえしないんです。

その結果、また不安になってその不安がフェードアウトして、新たな不安が生まれるといった「負のスパイラル」現象が起こっているって訳です。

そんなスパイラルからは、いち早く抜け出したい!誰もがそう思いますよね。

ではそのために良い方法をお伝えしますね。

記録を取ろう

「ジャーナリング」というほうほうなのですが、不安が実際には起こっていないことを確認して「実感」するという方法です。

  1. 不安に思うことができたら、その不安をメモする(スマホや手帳や日記など何でも良い)
  2. メモするときに、不安の大きさを10段階で表す数字を記入する(眠れないほど不安なら10、もしかしたら忘れてしまいそうだけどちょっと不安な程度なら1、など)
  3. 不安が浮かんだら記録することを1カ月続ける
  4. 1カ月後、メモした内容(不安に思ったこと)を見返して、それが実際に起こったかどうかを○×をつけて確認する
  5. 不安に思ったことがどれだけ起きたか、起こらなかったを実感する

不安にも色々な種類があり、軽いものから重いものまで、自分が感じる重たい不安が「不安」の中で意外に少ないことにも気づくかもしれません。

同じ「不安」という言葉でひとくくりにしてしまうから、それ以上細かく見えなかった部分を文字や数字で確認することで、ネガティブな感情が少なくなる効果を感じてみてくださいね!

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