ラポールと共に歩む

よみもの

実は、かれこれ6年前に、父が亡くなったタイミングで前々職を退職した。

短い期間だったが、2人だけの小さな事務所で、それなりに自由に仕事をさせて貰っていたのだが、色々なことが重なって実家に戻ることにしたのだ。

私の役割って何だろう…

それまでやっていた仕事は建築関係だったので、今更現場というのも体にきついし、かといって、CADで図面を引くのも若い人にはかなわないな~なんて思っていて、次の仕事はどうしようかと欠理論が出ぬまま、父の亡くなった家で何となく過ぎていった数か月…。

とりあえず、失業手当の受給のために、何度か足を運ぶことになった職安で、毎回求職のファイルを見てみたのだが、ちょっと都会から田舎へ引っ越したものだから、給料は安いしめぼしい求人はほとんど無い。

ますますやる気消失…といった悪循環に見舞われていた(笑)

そんな状況で、目に留まったのが【Webデザイン】の技能実習生募集チラシだった。

若いころにデザインを仕事にしていた事も有ったので、こういう方向性も良いかも…程度の関心だったが、チラシに目を通すと職安の相談担当者の推薦のようなものが必要らしかった。

早速窓口で「これに応募したいんですが」…と推薦をしてもらえるようにお願いした時の窓口の方の反応は、なかなか渋いものだったことを覚えている。

要は「あなたの年齢だと、応募者多数の場合は振り落とされる確率が高いですよ。それでも応募してみますか?」という感じだったと思う。

失礼な話だと思いながらも、応募したい意思を伝えて、事前説明会に出席できるように紹介文を作成してもらい、説明会の日時を聞いて、その日時に合わせて履歴書持参を持参した。

スーツに黒い靴、黒いバックで

5~6カ月のコースで募集人員30名程だったと記憶しているが、明らかにそれ以上の人が詰めかけていて、その中から何人か落とされるのだろうということは、みな予想がついたと思うが…いや、思った以上に人気もあって、何より若い人が多いことに驚いた!

これは…落とされちゃうかもしれないな~と思いながら、面接までこなして期待せずに待っていたのだが、結局3日後くらいに合格の通知をもらって、2週間後から6カ月にわたる実習が始まったのだった。

この、技術取得のための実習というのが、時間とカリキュラムにおいてかなりびっちり、しっかりと管理されたもので、なめてかかっていた私はかなりの衝撃を受けたことを思い出す。

6ヶ月の間、遅刻や休みは併せて3回まで。それ以上は余程正当な理由がない限り退学という…「超」のつく厳しさ‼

何のためにそんなに厳しいのか訳が分からん‼と思ったことを覚えているが、結局6カ月その講習を受けてみて、1日休むと、その単元が抜け落ちてしまって、その部分がさっぱりわからなくなる可能性があることを、私は身をもって知ることとなった💦

正当な理由

その実習に推薦してもらう時にも、職安の窓口で「厳しいですよ、お休みできませんよ」と言われていたが、まさか、それほどまでとは思わずにいたので、3月から講座が始まるのに、4月にバリ島へのツアー旅行を予約していたのだ!

3拍4日くらいだったと思うが、「遊びに行くので休みます」では、間違いなくアウトだ。

そこで、職安の窓口で、休んでも退学にならないように取り計らってもらえるように、もっともらしい理由を説明した。

昨年大病をしてやっと出かけられるようになった母を連れての念願の海外旅行で、年老いた母にとっては最後の旅行になるかもしれず、どうしても母に親孝行をしたいのだということを伝え、それを「正当な理由」と認めてもらえるように口添えをお願いしたのだ。

実際に、母は大腸癌を患い、1年かけて2度にわたりその手術をしたりして、その間に父も亡くなり…と、明るい話題が暫く無い中、本人は気弱になっていた部分もあったと思う。

旅好きの叔母の提案で、3人で南の島に行ってみようということになり、久しぶりの明るく楽しい企画だったし、存外上手く行って、計画通りにバリ島へ出かけて、お天気にも恵まれた最高の旅行となったことは非常に良かった🙌

まわりの方々の計らいで、訓練実習も退学にもならずに済んだのだが…しかし、その数日間の遅れを取り戻すまでには結構長いこと苦労した記憶が残っている💦

結局3日も休めばちんぷんかんぷんになってしまって、その後はついていくことも難しくなるということと、休もうなんて気を起こさず、皆勤で勤め上げるマインドセットで臨んで欲しいということだったんだろうな…国のおカネだし、次の職場へつなぐための職業訓練だし。

その時、卒業制作のようなもので、受講した形として【Webデザイン技能検定2級】というのを受験して見事合格したはずなのだが…このブログを始めるにあたってWordPressを弄ることとなった今回、その技術がほぼ役に立っていないことを実感している有様である。

大切なものを繋いでいく

人は自分に必要が無いと思うと、そのことから積極的に忘れていく。

仮にも、多少は国の補助を受けて技能実習をした身としては、税金を無駄に使ったと思いたくないし、皆さんに何かの形で報いたいというささやかな気持ちも持ち合わせてはいる。

なので、こちらで何とかお役に立てるように、これから少しずつ頑張っていくつもりでいる事は、有言実行できるようにお伝えしておきたいと思う。

コチラでブログを始める2年半ほど前から、アメブロでブログポツポツ書いていたブログをこちらにリライトしながら、新しい生地も織り交ぜて発信をしていこうと思っている。

ということで、決意表明のような形に落ち着いてしまったが、数年前を振り返って、改めて今やるべきことを、この文章を書きながら自分に言い聞かせている。

なにごとも、一朝一夕では成し得ない。

大切なのは、積み重ねる事。

学んだことをそのままにせず、私の中の何かと結び付けて、或いは化学反応させて、アウトプットしながら、新たな形で誰かの役に立っていくこと。

そこに「意味」や「意義」があるかどうかは、その先に行ってみなければわからないし、少なくともそこに何かがあると思うから、今私はそれを始めたところで、可能性を信じて進む覚悟…と呼べるかどうかは甚だ怪しいが…です💦

その様なものを心の中に抱えて、自分の気持ちと呼応しながら、ラポールで共鳴する何がしかを紡いでいけたらよいなと思っている。

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