自己効力感は周りに与える影響
昨日のブログで、私は、自分自身の自己重要感や自己効力感が低いと感じているというお話をした。
そして、自己重要感とはどのようなものなのかを洗い出してみた。
(自己重要感についての記事はコチラ)
今日はもう一方の自己効力感について細かく見ていきたいと思う。
自己効力感とは何か
自己効力感(Self-Efficacy)は、アルバート・バンデューラによって提唱された概念であり、個人が特定の課題や状況を効果的にこなせると信じる感覚の大きさを指すとされている。
自己効力感は、さまざまな側面から捉えることができるが、以下3つのカテゴリーに分けて詳しく説明してみる。
認知的自己効力感
認知的自己効力感は、個人が自分自身に対してどれだけ能力を持っていると信じているか、または自分の能力をどれだけコントロールできると感じているかを表す概念。
根拠が無くても信じること、自分をどれほど信じられるかというのが、このカテゴリーの中心的な概念となる。
例えば、自己効力感が高い人は、自分の能力に対する自信がある訳だから、難しい課題にも果敢に挑み、自分はクリアできるという信念を持っているから積極的に取り組める傾向がある。
自己効力感が低い場合は、自分の能力に対する不安や疑念が強く、課題に取り組む意欲が低下したり、課題に集中できなかったり、それを全うすることが困難ということになる。
行動的自己効力感
行動的自己効力感は、個人が具体的な行動を通じて目標を達成できると信じる感覚を指す。
このカテゴリーでは、過去の成功体験や挑戦的な状況にどれだけ効果的に対処できたかという経験が重要な要素となる。
行動的自己効力感が高い人は、過去の成功体験を持ち、自分の行動が結果に影響を与える事を疑わず、そのために努力を惜しまない傾向が強い。
逆に、行動的自己効力感が低い人は、自分の行動が結果に影響を与えるという想像力に乏しく、努力すことに価値を見出せずに終わってしまう、つまり諦めてしまうことが往々にしてある。
状況的自己効力感
状況的自己効力感は、特定の状況や環境下で、個人が効果的に行動できると信じる感覚の高さを指す。
例えばイレギュラーな出来事があった時に、どのくらい臨機応変に対応できるかというように、特定の状況や障害が与える影響に対する個人の対応力の高さが指標となる。
状況的自己効力感が高い人は、さまざまな状況において自分の行動をコントロールできると信じ、柔軟に対応する能力を発揮できる場面が多いと言える。
一方、状況的自己効力感が低いということは、困難な状況に直面すると、無力感や不安にさいなまれ、行動を辞めてしまったり、そこから離れてしまうという可能性が高まると言える。
自己効力感というのは、これらのカテゴリーが複雑に絡み合いながら個人の行動や思考に影響を与える重要な要素であり、個人の自己効力感が高まることで、目標達成や成長に向けた積極的な姿勢が養われることは間違いない。
自己効力感もまた、ラポールを繋ぐ大切な要素
自己効力感はその人に自信を与えるため、自己開示や率直な話がしやすい傾向にあると言える。
セッショニストもクライエントも、互いに自己効力感が高ければ、ラポールの絆が深まるのは間違いなく、少なくともセッショニストの自己効力感の高さは相手に信頼感と安心感を与える大きな要因となり得るだろう。
また、自己効力感が高いとコミュニティーにおいては、で共同の目標に対して取り組む意欲が強くなる傾向が高く、挫折や障害に対しても前向きにチャレンジする気持ちが強く現れることから、ラポールが高まったことにより、さらに大きな自己効力感を得たり、物事にチャレンジする意欲が湧くことも想定できる。
一方で、ラポールがあるからこそ自己開示や率直な意見を言えたり、不安や弱点を共有することも出来るだろう。
安心安全で、受け入れてもらえる状況であれば、クライエントとセッショニストのラポールの絆はさらに強まり、フィードバックもしやすく、また受け入れやすい状況を創り出す。
それが互いの自己効力感に与える影響は計り知れない。
自己効力感の意味
これはひとえに、自分を信じて、自由な未来を選んで進んでいくためと言えるのではないだろうか。
少なくとも私は、すきなもの、好きな人、好きな環境に身を置いて毎日を過ごしたい。
その中で、私に出来る事で、周りに良い影響を与え、周りからも良い影響を受け取って互いに心地よく生きていければこんな良いことは無いのではないかと思う。
そのためには、自分を認め、自分を許し、自分を愛し、自分を高め、自身を信じることが大切だ。そのためには経験を積み上げるということがいつ版の近道だし、それ以外の方法は今のところ私は知らない。
だから、やはりできることは日々積み上げていくこと。自分を見つめて、仲良くすること、理解して励まして、ひとつづつ課題をクリアして、その中で充足感と満足感と達成感を得ながら進んでいくことが、生きていくってことではないかなと思っている。
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